【“クローン病”と確定診断されるまで④】
入院生活について
今回は入院生活について書きたいと思います。
初めての入院生活は戸惑いと苦労の連続でした。
入院生活
治療内容
再検査まで入院となり、人生初めての入院生活が始まりました。炎症している腸を休めるため、10日間の絶食・絶飲となりました。栄養補給のため、点滴を1日3本おこないましたが、水さえも飲むことができない生活はとてもつらかったです。
テレビを見ていても、食べ物・飲み物の映像を見るだけでもつらく、今まで当たり前のようにおこなっていた食事という行為の素晴らしさを思い知りました。
生活内容
点滴をつながれ安静にしている必要がある私は、ベットの上で物思いにふける以外にやることもなく日々を過ごしておりました。なにもやることがないと、絶食・絶飲が余計につらく感じられ、「回復したら何を食べようか。」ということばかり考えていました。
同室の高齢の患者さんは30分に1回程度ナースコールを押していました。なんでもないことで看護師を呼び「来るまでの時間が遅い。」「もっと話を聞け。」など大声で文句を言い続けていました。どうしてもそれが聞こえてしまい、大声で怒鳴り散らす男性患者へのいらだちとそれに対応する看護師さんへの尊敬を感じる日々でした。
病名が特定されていない不安を感じていましたが、点滴を変える際や巡回の際に看護師さんに声をかけていただくことで不安が和らぎました。
人生初めての入院で準備が足りていませんでしたが、今後は常に準備をしていたいと思います。有り余る時間を有効活用するための、資格取得ための参考書、雑音を防ぐための耳栓は必須だと感じました。
まとめ
- 入院生活ではどのように時間を過ごすのか考える必要がある
- 同室の患者さんによってはつらさが倍増する
- 看護師さんには感謝しかない
【映画感想&レビュー】トゥルーマン・ショー
はじめに
こんにちは。ケロ太郎です。
今回は入院生活からの趣味となった映画鑑賞を活かして、映画感想&レビューをおこないたいと思います!
#完全に個人の感想&趣味のため、“クローン病”とはなんの関係もありませんのでご承知おきください。
トゥルーマン・ショー (あらすじ)
“トゥルーマン・ショー” あらすじです(ネタバレ無し)。
離れ小島のシーヘブンで暮らす保険のセールスマン、“トゥルーマン・バーバンク”(ジム・キャリー)が主人公です。
主人公である“トゥルーマン”は看護婦の妻メリル(ローラ・リニー)や親友のマーロン(ノア・エメリッヒ)らとともに、幸せな毎日を送っています。
口癖は「おはよう!そして会えない時のために、こんにち!こんばんは!」。
“トゥルーマン”はあるトラウマから生まれてから1度もシーヘブンから出たことがありませんでした。
そんな彼は大学時代に出会った憧れの女性に会いに行くために、生まれて初めてシーヘブンを出てフィジー島へ向かおうとします。
しかし思いがけない出来事が次々に起こり、これまでの日常と世界に疑問を抱き始めます。
そう、実はこの世界は…。
トゥルーマン・ショー(感想)
トゥルーマン・ショー 感想(ネタバレ有り)です。
子供の頃「この世界の外に人がいるんじゃないかな?」とか「この世界はどうやって作られているんだろう?」と疑問に思ったことがある人は観るべき映画です。
主人公“トゥルーマン”はテレビ番組の主人公です。主人公といっても“トゥルーマン”は自分の人生がテレビ番組になっていることは知りません。“トゥルーマン”にとってはすべてが本物なのです。しかし最後に真実に気付いた“トゥルーマン”は新しい世界への恐怖に負けることなく、足を踏み出します。
“トゥルーマン”が消えた後の視聴者のセリフは今の大量消費社会の特性をよく表せていると思います。
また、ところどころ挿入されるCMは笑えると同時に恐怖を感じます。
主人公“トゥルーマン”を演じるジム・キャリーの、明るいがどこか影がある感じのキャラクターがこの映画の主人公に最適でした。
#ジム・キャリーの演じるキャラクターはどれも個性的でどの作品も大好きです!
物語の中盤でこの作品の仕掛けが分かり、我々視聴者が主人公を見る目も変わっていきます。そして最期には我々視聴者は物語の中の視聴者と重なっていくのです。
もう一度見返したい映画であり、心にいつまでも残り続ける物語でした。
勇気を出すこと、世界に対しての対峙方法を考えさせられます。
メディアのあり方、エンタメ作品の消費の仕方などについても、今一度見直すきっかけになるラストでした。そして自分の人生も、もしかした・・・
【“クローン病”と確定診断されるまで③】
初診から入院まで
今回は初診から入院までの経緯を記したいと思います。
人生初めての入院生活に戸惑うことが多かったですが、看護師の方々の献身的な看護のおかげで快適に生活することができました。退院した今でも看護師さんたちへの感謝の気持ちでいっぱいです。
初診内容
痛み止めを点滴し、痛みが落ち着いた後、各種検査をおこないました(とはいえ痛みが完全になくなったわけではなかったため検査自体が苦痛でしたが・・・)。検査としては、血液検査、CT検査、レントゲンをおこないました。検査結果を基に医師の診断を受けたところ、「回盲部(小腸と大腸の結合部)に膿瘍(膿がたまったもの)があり、“虫垂炎”の可能性高く、緊急で切除手術する必要がある。」との説明を受けました。これまで手術を受けたことのない私は“手術”という言葉の響きに恐怖を感じながらも、とにかく早く痛みとその原因を取り除きたい一心から、ほとんど思考停止状態で手術の同意書にサインし、数時間後の手術に向け心の準備を整えていました。
診断の前に「ご家族の方を呼んでください。」という定番の言葉を聞いたときには少しだけ死を覚悟しました・・・笑
再検査と入院
しかし結果として手術にはなりませんでした。手術の前の最終チェックで他の病気である可能性を考慮し、“大腸内視鏡検査”を実施することになったためです。数時間のうちに手術や再検査などのさまざまな説明を受け、頭がパンク状態だった私はひとまず時間をおけること安堵しました。また、1週間後に予定された検査に備え即日入院となりました。
入院した部屋は4人部屋で、他に高齢の男性の患者さんが2人入院していました。この患者さんたちには病気以上に苦しめられましたが、それはまた別の話で・・・。
初めての入院につき、必要なものや時間の流れ方、やるべきこと、できないことが分からなかった私はネットで似た経験の方のブログを読むことで入院生活のあれこれを勉強したことで、不安を解消することができました。その時の経験から、私の経験が誰かの役に立てればと思い本ブログを開設するきっかけとなりました。
まとめ
- 当初は“虫垂炎”と診断
- 即日、虫垂の切除手術
- 再検査のため即入院
次回は入院生活について記したいと思います。
お読みいただきありがとうございました!
【“クローン病”と確定診断されるまで②】
体調不良から初診まで
今回は体調不良を感じた頃から初診までの経緯を記したいと思います。
“クローン病”と確定診断されるまで、病気とは縁のなかった私は体調不良を感じながらも、それほど気にせず我慢していました。今思い返してみると、もっと早く受診していれば、より軽い症状で抑えられていたのではないかと後悔しています。
皆さんも身体に異変を感じたら多少無理をしてでも病院にいきましょう!
体調不良のはじまり
2018年5月の初旬から時折胃のあたりに痛みに似た違和感を覚えるようになりました。その頃、特に仕事が忙しかったことと、主に食事の後に違和感があったため「胃潰瘍にでもなりかけてるのかな・・・。」と考えた私は市販の胃腸薬を服用すれば良くなるだろうと高をくくっていました。
ところが違和感は治まらず、だんだんとひどくなり、痛みとして認識するほどになっていきました。時間が経つにつれてだんだん痛みが強くなり、痛みを感じる頻度も増えました。また、ほぼ毎日下痢をするようになり、会社でも自宅でもトイレにこもっている時間が多くなりました。
そんな状態でも、平日は仕事があり病院にいくためには休みを取らなければいけないこと、そしてなによりとにかく面倒なことから病院にはいきませんでした。
痛みの限界
最初に違和感を覚えた頃から3か月ほどたった2018年08月初旬、痛みを感じながらも野外ロックフェスに参加していた私は、盛り上がる会場の中で痛みに震えていました。会場に入るまではなんとか我慢できていた痛みも限界を迎え、入場から1時間後には会場を後にし、痛みに耐えながらなんとか帰宅しました。帰宅後倒れるようにベッドに横になった私は痛みのため、そこから動くことができませんでした。一瞬「このまま死ぬのでは。」と思うほどの痛みを感じ、情けないことに、うめき声をあげることを我慢することができませんでした。
初診まで
痛みに耐えながら一晩過ごした私は、自分では運転できないためタクシーを呼び、最寄りの市立病院に駆け込みました。うめき声をあげる私を心配していたタクシーの運転手さんの顔を今でも覚えています。
そのまま急患として優先的に診断いただき、痛み止めを点滴をされ、だんだんと痛みは引いていきました。痛みが引くにつれて思考もクリアになり、自分の状況を認識したときに最初に思い浮かんだことは「はやく家に帰って寝たいな。」ということでした。その後入院となりしばらく帰宅することができないとは知らずに・・・。
まとめ
- 初めは胃のあたりに痛みを感じました
- 市販の胃腸薬を服用していたが症状は良くなりませんでした
- 次第に痛みがひどくなり、我慢できずうめき声をあげるまでになった
以上、お読みいただきありがとうございました!
【治療内容①】
治療内容について
今回は現在の治療内容について簡単に記していきたいと思います。
現在は通院・服薬・食事制限の三本柱で治療していますのでそれぞれについて書きます。
通院
2週間に1回程度外来として受診。受診時に血液検査を実施しています。
血液検査ではCRP値、白血球数を測定しています。
血液検査の結果を基に問診をおこない、病状の進行を確認しています。
服薬
【メサラジン錠250mg「AKP」】1日3回 朝・昼・夕食後 各4錠
大腸ほか消化管の炎症をしずめます。筆者の“クローン病”は大腸型のためメサラジンを服薬しています。同様の効果を持つ薬としてペンタサなどがあります。
副作用として発熱、せき、体のだるさなどがあります。しかし、筆者は特に副作用を感じていません。
【プレドニン錠5mg】1日2回 朝・夕食後 各2.5錠
ステロイド剤で、副腎皮質ホルモンを補給したり炎症やアレルギー症状を改善します。
副作用として顔のむくみ、発熱、体のだるさ、免疫力の低下などがあります。
免疫力が低下するため、風邪やインフルエンザなどの感染症に感染しやすくなります。そのため筆者は外出時には常にマスクを着用し、手洗いうがいを念入りにおこなっています。また、免疫力の低下の影響で顔に大量の吹き出物ができてしまいました…
人によってはムーンフェイスと呼ばれる顔のむくみも出るそうです。幸いなことに今のところ筆者はむくみは出ていません。
今後段階的に使用量を減らし、最終的には使用を停止する予定です。
【ネキシウムカプセル20mg】1日1回 朝食後 各1錠
胃酸の出過ぎを強く抑え、胃や十二指腸潰瘍、食道の炎症をしずめます。
副作用として、発熱、体のだるさ、頭痛などがあります。しかし、筆者は特に副作用を感じていません。
ステロイド剤(プレドニン)を服薬するにあたり、胃が荒れるのを防ぐために服薬しています。
【エレンタール(成分栄養剤)】1日2回 朝・夕食後 各1包
「成分栄養剤」に分類される“クローン病”患者にはおなじみの薬です。特徴はタンパク源が消化を必要としないアミノ酸だけということ、そして脂質がごくわずかなことです。栄養分がそのまま腸から吸収されるため残渣(ざんさ)がほとんどでません。
独特の臭みがあり味がとても悪いです。青リンゴやパイナップル味など8種類のフレーバーがありますので、これらを添加すれば多少なりとも飲みやすくなります。筆者は全フレーバーを試した結果、グレープフルーツ味を愛用しています。
【ステラーラ45mg】2ヶ月に1回 皮下注射
既存の抗TNFα製剤とは異なる作用機序を有しており、炎症反応及び免疫に深くかかわるインターロイキンに作用します(受け売り)。
副作用として免疫力の低下があります。
筆者はステラーラを導入してから症状が劇的に改善しました。バイオを初めて導入したため、効果が大きかったようです。このままコントロールできれば良いのですが、使用を継続することで効果が低くなることもあるそうなので油断できません。
食事制限
1日に摂取する脂質を30g以下に抑えるために食事制限をおこなっています。
基本的には魚を食べ、肉類は鶏肉(主にむね肉)を食べるようにしています。
また、イレウス(腸閉塞)などの合併症を防ぐために、消化の良い食事を心がけています。
まとめ
- 定期的な通院
- ステイロイド剤を含む服薬
- 食事制限
によって症状をコントロールしています。
以上、お読みいただきありがとうございました!
【“クローン病”と確定診断されるまで①】
“クローン病”と確定診断されるまで
こんにちは。ケロ太郎です!
今回は私が“クローン病”と確定診断されるまでの経緯を記したいと思います。
結論から先に申し上げますと、確定診断されるまで予兆や前兆はありませんでした。
なんの前触れもなく“クローン病”と診断され、 すぐには病名を受け入れることができませんでした。
まずは確定診断までの簡単な経緯を書きたいと思います。
事の起こり
大手電機メーカーでサラリーマンをしている筆者は、忙しいながらも充実した日々を過ごしていました。週の半分は遠方へ出張しており、体力的につらいときもありましたが、土日にしっかり休むことで疲労を溜めすぎず健康的な生活を送っていました。
ところが2018年05月頃より時折胃のあたりに痛みを感じるようになりました。これまで大きな病気もなく、食中毒などの心当たりもなかった筆者は「そのうち治るだろう。」と考え、市販の胃腸薬を服用する以外にはなにもせず、痛みを我慢しながら過ごしていました。しかし2ヶ月経っても一向に痛みが治まることはなく、むしろますます痛みがひどくなっていきました。そしてとうとう腹痛を我慢することができず、2018年08月に最寄りの市立病院に駆け込みました。病院に駆け込む前日には痛みがピークを迎え、一晩中うめき声をあげていたことを覚えています。今考えれば、もっと早い段階で救急車を呼んでも良かった(診断の際に医師の方にも救急車を呼ぶように言われました)のですが、腹痛という症状と迷惑になるのではないかという思いから、一晩中痛みに耐えていました。
最初の診断
病院にて受付した際、痛みが強いことから急患として扱っていただき優先的に診断していただきました。まずは痛みを抑えるため、点滴による痛み止めをおこないました。痛みが治まった後、血液検査、CT検査、レントゲンをおこない、その結果を基に診察を受けました。検査結果から回盲部(小腸と大腸の結合部)に炎症がみられることから、“虫垂炎”と診断され即入院・即手術となりました。痛みに頭がボーっとするなか「手術をします。」と医師に説明された私は言われるがままに手術の同意書にサインし、とにかく早く手術が始まるようにとベッドの上で祈っていました。
再検査と入院
手術に先立ち医師の方々で最終チェックしている段階で“虫垂炎”以外の可能性が浮上し、後日大腸内視鏡検査による再検査となりました。そして再検査までの期間の入院となりました。入院中は絶食絶飲のため水も飲めず、慣れない入院生活に夜もあまり寝つけませんでした。
確定診断
そして入院から1週間後、大腸内視鏡検査を迎えます。大腸内視鏡検査について記したいこともありますが今回は割愛させていただきます。大腸内視鏡検査の結果から“クローン病”の可能性が高いという診断を受けました。この時初めて“クローン病”という病名を知り、簡単な説明を受けました。また、内視鏡検査の際に採集した組織から病理検査をおこない、“クローン病”と確定診断を受けました。大腸内視鏡検査から1週間後のことでした。
まとめ
次回はより詳細な経緯を書きたいと思います。
以上、お読みいただきありがとうございました!